スポーツで起こるケガは、大きく「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」の二つに分けられ、両者をまとめて「スポーツ傷害」と呼びます。「傷害」は外傷と障害の両方を含む総称であり、「障害」だけを指すわけではありません。
たとえば、部活の試合中に足をひねるケガもあれば、走り込みを重ねるうちに膝がじわじわ痛みだす場合もあります。ひとくちにスポーツのケガといっても、起こり方はさまざまでしょう。前者のように一度の衝撃で起こるものを「スポーツ外傷」、後者のようにくり返しの負担で少しずつ現れるものを「スポーツ障害」と呼び、両者は分けて考えられています。
呼び名が似ている分、混同されやすいのですが、この二つを分けて捉えることには大切な意味があります。外傷と障害では、応急処置の要否も、回復までの道のりも、予防の方向性も変わってくるからです。同じ「痛い」でも、正しく見分けられなければ対処を誤りかねません。
さらに蕨エリアには、整形外科のほかに整骨院や接骨院、整体といった選択肢が並び、どこで診てもらうべきか迷う方も少なくありません。それぞれにできることとできないことがあり、選び方しだいで回復の早さが変わります。
まずは外傷と障害の違いを整理し、あわせて治療先の選び方まで見ていきましょう。蕨セントラル整形外科は、スポーツで生じた運動器のけがや痛みにも対応しています。
スポーツ外傷とスポーツ障害はどう違うのか
両者を分ける決め手は、起こり方にあります。スポーツ外傷は、転倒や衝突、急なひねりなど、一度の大きな力が加わって起こるケガです。捻挫や骨折、脱臼、肉離れ、前十字靭帯などの靭帯損傷、打撲や突き指が代表例です。ぶつけた瞬間や、ひねった瞬間がはっきりしている点が特徴といえます。
一方のスポーツ障害は、くり返しの負荷が積み重なって、徐々に痛みが現れるケガです。使いすぎが引き金になるため、いつから痛み始めたのか、本人でもはっきりしないことが少なくありません。すねの内側が痛むシンスプリント、膝のお皿の下が痛むジャンパー膝、走ると膝の外側が痛むランナー膝、投球でこわす野球肩や野球肘、テニス肘やゴルフ肘、疲労骨折などが当てはまります。
見分けの目安として、ケガをした瞬間をはっきり思い出せるかどうかが手がかりになるでしょう。「あの時ひねった」と特定できるなら外傷、「気づけば痛くなっていた」なら障害の可能性が高いといえます。ただし、疲労骨折のように障害から急な痛みへ移ることもあり、線引きが難しい場面も少なくありません。
対処の方向も大きく分かれます。外傷では、まず安静にして冷やし、圧迫と挙上で腫れを抑える応急処置が基本になり、骨や靭帯の状態を確かめるために早めの受診が欠かせません。障害では、痛みの背景にある使いすぎやフォームの癖、練習環境を見直すことが回復の鍵を握ります。休養と段階的なリハビリで治していくため、無理に続けると慢性化しやすい点に注意が必要です。
障害は、痛みが軽いうちは競技を続けられてしまう分、見過ごされやすいという落とし穴があります。疲労骨折を我慢して続ければ、はっきりとした骨折に進むこともあります。成長期の子どもでは、骨の成長線に負担が集中し、あとに残る変形につながる場合もあるため、油断は禁物です。
スポーツ別に起こりやすいケガ
同じ種目でも起こりやすいケガには傾向があり、あらかじめ知っておくと予防にも受診の判断にも役立ちます。
サッカーでは、方向転換やジャンプの着地で膝をひねり、前十字靭帯損傷や半月板損傷、足首の捻挫を起こしやすいでしょう。野球では、投球動作のくり返しから肩や肘を痛める野球肩や野球肘がよく知られています。成長期の選手では、肘の内側や軟骨に負担が集中しやすく、早めの対応が将来を左右します。
バスケットボールやバレーボールでは、着地時の足首の捻挫や突き指に加え、跳躍のくり返しでジャンパー膝が起こりがちです。ランニングやマラソンでは、シンスプリントやランナー膝、疲労骨折、足の裏が痛む足底腱膜炎が代表的な悩みになります。テニスやゴルフでは肘の障害、水泳では肩の障害が多く、種目ごとに負担のかかる場所がはっきり分かれるでしょう。
自分の競技で起こりやすいケガを頭に入れておくと、痛みが出たときに「よくある障害かもしれない」と早めに気づけます。気づきの早さこそ、復帰までの時間を縮める近道になるでしょう。
整形外科と整骨院・接骨院・整体はどこが違うのか
スポーツのケガを診てもらう先として、整形外科、整骨院や接骨院、整体が候補に挙がります。名前は似ていても、できることには大きな差があるのです。
整形外科は、医師が診療する医療機関です。レントゲンやエコー、必要に応じてMRIといった画像で骨や靭帯、軟骨の状態を確かめ、診断を下したうえで、投薬や注射、手術、理学療法士によるリハビリまで一貫して行えます。骨折や靭帯損傷のような重いケガにも対応でき、診断書の発行や競技復帰の判断も担える点が強みでしょう。
整骨院と接骨院は、呼び名が違うだけで同じ施設を指し、柔道整復師という国家資格を持つ施術者が対応します。急性の打撲や捻挫、肉離れといったケガの施術を得意とし、一定の条件で健康保険も使えるのが特徴です。ただし、骨折や脱臼については応急の処置までにとどまり、その後の施術には医師の同意が求められます。画像による診断や投薬、手術は行えないため、原因の見立てには限界があります。
整体は、民間の技術であり、国家資格にもとづく医療行為ではありません。体のバランスを整えたり、こりをほぐしたりする目的には向いていますが、ケガの診断や治療を担うものではありません。
費用の面にも違いがあります。整骨院や接骨院で健康保険が使えるのは、急性の外傷性の打撲や捻挫、挫傷などに限られ、使いすぎで生じる障害や、慢性的な肩こり、疲労回復を目的とした施術は保険の対象外になる点に注意が必要です。整形外科では、医師の診断にもとづいて保険診療が行われるため、必要な検査や治療の見通しも立てやすいといえます。
では、どう使い分ければよいのでしょうか。強い痛みや腫れ、変形、体重をかけられないほどの症状があるときや、骨折や靭帯損傷が疑われるときは、まず整形外科で原因を確かめるのが安全です。自己判断で整体や整骨院だけに通い続けると、必要な検査や治療が遅れ、慢性化や再発を招くこともあります。診断がついてからであれば、それぞれの強みを生かした使い分けもしやすくなります。
蕨でスポーツのケガに迷ったら、まずは蕨セントラル整形外科にご相談ください。
受診の目安と、ケガを防ぐために
どのタイミングで受診すべきか、目安を知っておくと迷いが減ります。
強くぶつけたりひねったりした後に体重をかけられない、関節が変形している、大きく腫れて熱を持つ、しびれをともなうといった場合は、早めの受診が必要です。痛みをこらえて競技を続けると、軽いはずのケガが長引くこともあります。障害のように徐々に痛む場合でも、2週間以上引かない痛みや、日常生活に支障が出る痛みは、一度診てもらう目安と考えてよいでしょう。
ケガを起こしてしまったときの応急処置として、安静、冷却、圧迫、挙上の四つを覚えておくと役立ちます。受傷直後に腫れや痛みを抑えられれば、その後の回復がスムーズに進みやすいでしょう。
予防の面では、外傷と障害で力点が変わります。外傷を防ぐには、入念なウォームアップや防具の活用、無理のない環境づくりが効きます。障害を防ぐには、練習量の管理とフォームの見直し、そして休養と柔軟性の確保が欠かせません。痛みを感じたら休む勇気を持つことが、長くスポーツを楽しむ近道になります。
スポーツのケガに悩んだらご相談ください
スポーツのケガは、外傷なのか障害なのかを見分け、どこで診てもらうかを正しく選ぶことで、回復までの道のりが変わってきます。一度の衝撃で起きたのか、くり返しの負担で現れたのかを、まず整理するだけでも、次にとるべき行動が見えてくるでしょう。
蕨セントラル整形外科は、セラピストによる運動器リハビリテーションを軸に、お子さんからご高齢の方まで、スポーツで生じた運動器のけがや痛みに向き合っています。蕨駅から徒歩8分、無料駐車場もそなえていますので、部活動帰りの学生の方から、休日にスポーツを楽しむ方まで通いやすい環境です。
痛みが引かない、腫れや不安定さが気になる、早く競技へ戻りたいなど、思い当たることがありましたら、我慢を重ねる前にご相談ください。ケガの状態を確かめたうえで、一人ひとりに合った治療とリハビリをご提案します。

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