DEXA検査は、2種類のエネルギーのX線を使って骨密度を測る検査で、二重エネルギーX線吸収法とも呼ばれます。腰椎と大腿骨という、骨折が起きると生活への影響が大きい場所を測れることから、骨粗鬆症の診断や経過観察で広く使われています。
費用について調べると、無料に近い金額から数千円まで幅のある説明が並び、結局いくらかかるのか分からないという方が多いところです。実は保険診療で受ける場合の費用は、診療報酬の点数が決まっているため、自分でおおよその見積もりを立てられます。
この記事では、点数から負担額を組み立てる方法、保険が使える条件、次に受けられる時期までを順に整理します。蕨セントラル整形外科は骨粗鬆症検査に対応しており、検査を受けるかどうかの相談から結果を踏まえた治療の相談まで承れる体制です。
この記事の監修者
蕨セントラル整形外科 院長 宮沢 知修
日本整形外科学会認定 整形外科専門医/日本スポーツ協会公認 スポーツドクター/運動器リハビリテーション認定医
埼玉医科大学を卒業後、朝霞台中央総合病院、虎ノ門病院、坂戸中央病院などに勤務。2025年4月より蕨セントラル整形外科の院長を務めています。整形外科専門医として、骨や関節、筋肉、神経といった運動器の痛みやけがの診療にあたっています。
本記事は、日本整形外科学会認定の整形外科専門医である蕨セントラル整形外科 院長 宮沢知修医師が、医学的な観点から内容を確認しています。
DEXA検査とはどのような検査か
DEXA検査は、骨にどれだけミネラルが詰まっているかを数値で示す検査です。専用の装置に寝た状態で測定し、痛みを伴う処置はありません。
呼び方が複数ある点も、調べるときの迷いにつながっているかもしれません。DEXAはDXAと表記されることもあり、日本語では二重エネルギーX線吸収法と呼ばれます。診療報酬の条文では骨塩定量検査という名称でまとめられており、その中の一つとしてDEXA法が位置づけられています。どれも同じ検査を指していると考えて差し支えありません。
測る場所は腰椎と大腿骨が中心になります。この2か所が選ばれるのは、骨折したときに寝たきりや生活の制限につながりやすい部位だからでしょう。手首やかかとで測る簡易な方法もありますが、診断の基準として使われるのは腰椎と大腿骨の測定です。
結果は、若い世代の平均値と比べた割合として示されます。この読み方については当院の別の記事で詳しく扱っていますので、ここでは費用の話に絞ります。
使われるX線の量はごくわずかで、体への負担は小さいとされる検査です。ただし妊娠中の方など、X線を避けたい事情がある場合には申し出てください。検査を受けるかどうかは、医師が症状や年齢、既往を踏まえて判断します。
当日の流れも知っておくと安心でしょう。受付のあと、金属のついた衣類は着替えるか外していただき、装置に寝た状態で測定します。測定そのものは短時間で終わり、痛みもありません。結果は同じ日に説明を受けられる場合が多く、数値と一緒に今後の方針を確認する流れになります。
保険が使えるのはどういう場合か
骨密度の検査に保険が使えるのは、骨粗鬆症の診断とその経過観察を目的とする場合です。症状や既往から骨粗鬆症が疑われる、あるいはすでに治療中で効果を確かめたいという文脈であれば、保険診療の対象になります。
一方で、特に困っている症状はないけれど念のため測っておきたいという動機の場合は、健康診断や人間ドックの枠組みになります。この場合は自由診療の扱いで、金額は医療機関がそれぞれ設定するため、事前に確認が必要でしょう。
保険が使えるかどうかは、受付で希望を伝えれば自動的に決まるものではありません。診察を受けたうえで、医師が必要と判断して初めて保険診療になります。骨密度が気になる理由や、家族に骨折した人がいるかどうかを伝えると、判断の材料になるでしょう。
判断の材料になる情報は、いくつか決まっています。年齢や閉経の時期、これまでに転倒などで骨折した経験、家族に大腿骨を骨折した人がいるか、ステロイド薬を長く使っているかといった点です。日本整形外科学会も、骨粗鬆症は圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多く、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと説明しています。該当する項目があれば、受診の際に伝えてみてください。
自治体の検診を使う方法もある
市区町村によっては、骨粗しょう症検診を実施している場合があります。対象年齢や自己負担額は自治体ごとに異なりますので、お住まいの市区町村の案内をご確認ください。検診で骨密度の低下を指摘された場合は、その結果を持って整形外科を受診すると話が早く進みます。
何科を受診すればよいか迷ったときは、整形外科が窓口になります。骨密度の測定だけでなく、背骨の変形や過去の骨折の有無をあわせて確認できるためです。
点数から費用の目安を計算する
保険診療の費用は、検査ごとに決められた点数から計算できます。1点は10円と決まっているため、点数が分かれば総額の見当がつきます。
厚生労働省の診療報酬の算定方法では、骨塩定量検査の点数が次のように定められました。DEXA法による腰椎撮影が360点、REMS法による腰椎の測定が140点、MD法やSEXA法等が140点、超音波法が80点です。同じ日にDEXA法で大腿骨も撮影した場合には、大腿骨同時撮影加算として90点が加算されます。
同じ骨密度の検査でも、方法によって点数が4倍以上違う点に注目してください。DEXA法が高いのは、精度が高く診断の基準として使える測定だからです。安い方法にはそれなりの理由があり、費用だけで選ぶと目的に合わないことがあります。
腰椎と大腿骨の両方を測る意味にも触れておきましょう。加齢に伴う変形や動脈の石灰化があると、腰椎の数値が実際より高く出ることがあります。大腿骨も測っておけば、そうしたずれに気づきやすくなるわけです。加算の90点は追加の負担になりますが、判断の確かさという点では意味のある選択でしょう。
3割負担ならいくらになるか
窓口で支払う金額は、点数に10円を掛けた総額のうち、自己負担の割合分になります。負担割合が3割の方であれば、点数に3円を掛けるとおおよその金額が出るでしょう。
DEXA法で腰椎だけを測った場合は360点なので、3割負担なら検査の部分は約1080円になります。腰椎と大腿骨の両方を撮影すると360点に90点が加わって450点となり、約1350円という計算です。超音波法であれば80点で、約240円にとどまります。
ただし、これはあくまで検査そのものの費用です。実際の窓口では診察料が加わりますし、レントゲンや血液検査を同時に行えばその分も上乗せされます。負担割合も年齢や所得によって1割から3割まで変わりますので、正確な金額は受診先にご確認ください。
次に受けられるのはいつか
骨密度の検査は、受けたいときに何度でも保険で受けられるわけではありません。算定できる回数に決まりがあり、次に受けられる時期は費用の計画にも関わってきます。
前述の告示では、検査の種類にかかわらず患者1人につき1年に1回に限り算定するとされています。ただし、骨粗鬆症の治療を開始した日から起算して1年以内の場合には、患者1人につき4か月に1回まで算定できるとも定められました。治療を始めた直後は効果を確かめる必要があるため、間隔が短く設定されているわけです。
なお、この算定回数については以前のルールを掲載したままの解説サイトも見受けられます。制度は改定で変わりますので、実際に次はいつ受けられるのかは受診先に確認しておくと確実でしょう。
治療中の方であれば、次の測定時期は主治医が管理しています。自己判断で別の医療機関を受診して同じ検査を受けると、算定の関係で自費になる場合もありますので、まずはかかりつけに相談してみましょう。
結果を手元に残しておくことも役立ちます。測定した日付、数値、どの部位を測ったのかを控えておけば、転院したときや健診の結果と見比べたいときにそのまま使えるでしょう。お薬手帳に挟んでおく、写真を撮っておくといった方法でも構いません。数値そのものより、前回からどう変わったかが治療の判断では重要になります。
安い検査法との違いと注意したいこと
費用を抑えたいという理由だけで測定方法を選ぶと、目的に合わない結果になることがあります。超音波法は80点と負担が軽く、X線を使わないという利点もありますが、かかとなどで測るため診断の基準としては使われません。
健診で超音波法の測定を受けて問題なしと言われた場合でも、それだけで骨粗鬆症を否定できるわけではないところに注意が必要です。気になる症状があるなら、あらためて整形外科でDEXA法による測定を検討する価値があるでしょう。
反対に、費用を気にして受診自体を先延ばしにすることも避けたいところです。日本整形外科学会も、骨粗鬆症になっても痛みはないのが普通で、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなると説明しています。背骨や大腿骨の骨折で初めて気づくことも珍しくありません。検査の費用と、骨折してからの治療や入院にかかる負担を比べれば、判断は変わってくるはずです。
治療が必要と判断された場合の費用感も、あらかじめ聞いておくと安心でしょう。薬の種類によって、毎日飲むもの、週に1回のもの、月に1回のもの、注射で行うものと選択肢が分かれ、それぞれ負担額も通院の頻度も変わってきます。続けられるかどうかは生活との相性で決まりますので、遠慮せず希望を伝えてみてください。
結果が出たあとの費用も含めて考えておきましょう。骨密度の低下が見つかれば、薬による治療や定期的な通院が続くことになります。どのくらいの頻度で通うのか、いつまで続けるのかを最初に確認しておけば、無理のない計画を立てられるでしょう。
費用のかからない対策を並行して進めることもできるでしょう。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、骨に刺激が加わるウォーキングや筋力トレーニングが骨粗鬆症の予防にすすめられています。食事の面では、カルシウムに加えてビタミンDやビタミンKを意識すると、骨への取り込みを助ける働きが期待できます。検査の結果を待つ間にも始められる取り組みです。
よくある質問
Q. DEXA検査の費用はいくらですか。
A. 保険診療でDEXA法による腰椎撮影を受ける場合は360点で、3割負担なら検査の部分が約1080円です。腰椎と大腿骨の両方を撮影すると450点となり、約1350円になります。これとは別に診察料などがかかりますので、正確な金額は受診先にご確認ください。人間ドックなど自費で受ける場合は医療機関ごとに設定が異なり、保険診療より高くなることが一般的です。
Q. 骨密度検査は保険が使えますか。
A. 骨粗鬆症の診断や経過観察を目的とする場合は保険の対象になります。特に症状がなく念のため測りたいという動機であれば、健康診断や人間ドックの枠組みとなり自費です。保険が使えるかどうかは診察のうえで医師が判断します。
Q. 骨密度検査は何年に1回受けられますか。
A. 厚生労働省の告示では、検査の種類にかかわらず患者1人につき1年に1回とされています。ただし骨粗鬆症の治療を開始した日から1年以内は、4か月に1回まで算定できると定められました。次の時期は主治医が管理していますので、確認してみましょう。解説サイトによっては以前のルールのままになっているものもありますので、受診先での確認が確実です。
Q. DEXA検査は何科で受けられますか。
A. 整形外科が窓口になります。骨密度の測定だけでなく、背骨の変形や過去の骨折の有無もあわせて確認できるためです。産婦人科や内科で実施している場合もありますので、通いやすさで選んでも差し支えありません。
Q. 超音波の骨密度検査ではだめですか。
A. 超音波法は80点と負担が軽く、X線を使わない利点もありますが、かかとなどで測るため診断の基準としては使われません。健診で問題なしと言われても、症状が気になる場合はDEXA法による測定を検討してみてください。ふるいわけとして超音波法を受け、指摘があればDEXA法で確かめるという使い分けも現実的でしょう。
蕨で骨密度検査の費用に悩んだら
費用が気になって検査をためらっているなら、まず相談だけでもしてみてください。保険が使えるかどうかは症状や既往によって変わりますし、いくらかかるのかを事前に確認しておけば、安心して受けられます。
蕨セントラル整形外科は、骨、筋肉、靭帯、関節、神経といった運動器の疾患全般に対応しており、骨粗鬆症検査にも対応しています。検査を受けるかどうかの相談から、結果を踏まえた治療や理学療法士が行う運動器リハビリテーションまで、一貫して進められる体制です。
JR京浜東北線の蕨駅から徒歩8分の場所にあり、無料駐車場を30台分完備しています。小さなお子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層の方が受診されていますので、骨密度が気になる方は一度ご相談ください。

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